【完】シンアイ


現役で大学院を卒業して就職した信也さんとの出会いは2年半くらい前で、まだ私が中学生の頃の事で
あの時は大人が言うことがすべての真面目で普通の子供だった

当たり前のように学校に行って、勉強をして試験を受けて、部活もせずに学校から家に帰る

たまにする寄り道と言えば、図書館とスーパーくらいなもので、校則に違反するような寄り道をしたなんて信也さんに出会うまではしたことはなかった

「今日雪予報なので、運転気を付けてくださいね」

「うん」

玄関まで一緒に行って、信也さんを見送る

玄関扉を開ければ、懐かしい出会った日と同じようなどんよりとした雲のかかった空模様で
片手にビニール傘を持って、もう片方の手で仕事用の鞄を持って玄関口で彼が振り返る