【完】シンアイ


何も答えない西塚さんに対して、今まで一度も口を開かなかったもう1人の男性が痺れを切らす

「君には別の処分を後日言い渡す

それまで自宅謹慎とする、いいね」

そう言われ、項垂れ気味に無言で会議室を出ていく

問題は・・・解決したのかな?
しまったドアを見て肩の力が一気に向ける

「中堂結衣ちゃん・・・だよね」

「あ、はい」

「はじめまして、今井です」

会議室を包む静寂を破ったのは、今まで傍観者のように見守っていた男性

椎葉さんと同じくらいの年齢の男性は、胸ポケットから皮のケースを取り出して細長い紙を1枚差し出してくる

お父さんにも同じものを渡して、手元にある名刺に目を通す