お父さんが部屋に入ってきたのは、電話してから2時間後の事だった 「お父さん」 「話は聞いた 先に信也君に会ってきた、今部屋の外で待ってる」 部屋の外? ソファーから立ち上がって急いで外に出れば、壁沿いにある長椅子に手首を擦りながら不機嫌そうな顔で信也さんが座っていた 「信也さん!」 「結衣ちゃん」 声をかければ、少し笑って立ち上がってこちらを見てくれて、伸ばされた手に引き寄せられるように両手を伸ばして手を繋ぐ