【完】シンアイ


「火事の後住んでたのが和人の実家で、和人の両親も喜んで迎え入れてくれて、何もない俺にたくさんのモノと経験と愛情を分け与えてくれたけど、何も受け止めれなかった

和人と一緒に国立の大学に進学して和人と仲のいい先輩が起業してて、それが今の会社なんだけど、そこに業務委託契約で入って、他にアルバイトとかしながら必死に学費と生活費稼いで、なんとか奨学金も貰わずに6年、自力で卒業して就職した

龍臣さんは、役職くれるって言って新卒主任で今の仕事をしているけど正直周りの圧力がひどくてさ、結衣ちゃんに初めてあった日も、正直気持ちがぐちゃぐちゃで・・・

ごめん、似てたんだ
雨を見てた顔が、妹にそっくりだった

雨を見る横顔が驚くぐらい妹とかぶって、消えてしまいそうで怖かった」

自分で話しながら、唇と煙草を持つ手が震えるのが分かる