まだ顔色良くないし表情も暗い 家の電気は見える限り全部つけられていて、無駄に明るい 初めてこの家に泊まったあの日以来、こんな風になることはなかったのに 「風邪ひきますよ」 玄関のドアを閉めて、靴を脱いでしゃがみこんで目線を合わせようとするけど、目線が合わない 「結衣ちゃん、お帰り」 力無い声で、それだけ言ってゆっくり立ち上がってふらついた足でリビングまで歩いて行く 後ろから見守るが、壁伝いに歩いている姿は見ていて不安で仕方がない