その2
真樹子
すると久美が私の様子を察したようで、神妙な表情して口を開いたわ
「あのう…、私があんまりしゃしゃり出てたから、気分悪くなっちゃったんじゃないですかね?祥子さん…。なら、私、謝ります…」
「久美!あんたがそんな下手に出ることないんだよ!…祥子、久美が何だってのよ!この子は必死だったのよ、この間、ずっと‥」
「ああ、わかってる。久美に何とかではないよ」
祥子は腕組み状態のまま、ぶっきらぼうにそう答えたわ
「真樹子さん、祥子は久美が目立っててどうのってことではないんだ。今回の計画自体が気に入らなかったんだよ。なあ、祥子、そうなんだろう?」
ここで麻衣さんの一言が出た
「ああ、気に食わないねえ…。卑劣だよ。クソだわ、こんなの」
祥子のヤロー、そのものズバリで賜りやがった!
...
「祥子!こっちは真剣勝負だったんだぞ。何がわかるんだ、お前に!」
「まあまあ…、真樹子さん。興奮しないで、ねえ…」
隣に座ってるリエが、半ば立ち上がってる私を両手で抑えてきたわ
この子、見かけによらず腕力強いわ、さすがね…
「…多少の汚い手段、そんなの最初から承知だろーが?何きれいぶってんだ!お前が言う卑劣って基準だか根拠、この際はっきり説明してみろって!」
「ああ、ならはっきりとだ。部外者なんだろ?その横田とかって子。そいつの恋人とのネタをダシにして、汚すぎるだろうがってことだよ。違うか?」
「おい、祥子!あのカモシカ女が部外者かよ?あいつ、このリエに病院送りにされたって、応えてやしねえんだぞ。それどころか、返す刀で麻衣さんの足元すくってよ、こっちの計画阻止しやがっただろーが!それも、紅丸と南玉の旧トップ連中とつるんでだ。そんな野郎のどこが普通の女子高生なんだっての!」
「なら、正面からやってやればいい。私は、今回の手立てが卑劣極まりないって言ってんだ。どう考えてもクソだって」
「テメー!」
久々にキレたわ、このヤロー!
...
「真樹子先輩、やめて下さい!お願いですから!」
わあ…、左隣の”妹分”は健気に私の体を抱きかかえながら制止してるわ…
久美の目はちょっと潤んでるかな…
「祥子、今回の行動は私が全面的にプッシュしたんだ。真樹子さんに言いがかりはよせ」
前回と同様、祥子の隣に座っていた麻衣さんがはっきりと言った
「…いいか、まず、あの横田だよ。アイツ、個人的には何が何でも叩き潰さねばと思ってる。その理由だけどね、今真樹子さんが言ったように、これまで奴には、すべて跳ね返されてるんだ。部外者だとしても、この後私らの前に大きく立ちはだかってくるよ。もはや、憎っくき仇敵の域だって。奴はすでに南玉と紅組、それに墨東会からも一目置かれてる存在に至ってる。都県境の中高生の間じゃ、先般の砂垣謝罪要求で一躍英雄視されたしね。当然、アンタも知ってるだろう?」
これはまさしく”事実”だ
ここに至って、横田競子は、我々の行く手に塞がる障害以外の何物でもないさ!
それも今の私たちにとっては、危険極まりない爆弾のようなレベルだって!
...
「そこで、今回の仕掛けでは奴を最大限に利用して、南玉連合が動くか試したんだ。ところが、あの評判の良くない先輩の”速報”によると、奴はこっちの”狙い”を察していて、私らに屈しない姿勢をアピールしてきてる。これは、私らの”これから”に対しての宣戦布告だよ」
この”速報”はこの後、みんなに告げることになっていたんだけど…
こういう展開になったからにはってことで、麻衣さんはここで切り出したんだろう
真樹子
すると久美が私の様子を察したようで、神妙な表情して口を開いたわ
「あのう…、私があんまりしゃしゃり出てたから、気分悪くなっちゃったんじゃないですかね?祥子さん…。なら、私、謝ります…」
「久美!あんたがそんな下手に出ることないんだよ!…祥子、久美が何だってのよ!この子は必死だったのよ、この間、ずっと‥」
「ああ、わかってる。久美に何とかではないよ」
祥子は腕組み状態のまま、ぶっきらぼうにそう答えたわ
「真樹子さん、祥子は久美が目立っててどうのってことではないんだ。今回の計画自体が気に入らなかったんだよ。なあ、祥子、そうなんだろう?」
ここで麻衣さんの一言が出た
「ああ、気に食わないねえ…。卑劣だよ。クソだわ、こんなの」
祥子のヤロー、そのものズバリで賜りやがった!
...
「祥子!こっちは真剣勝負だったんだぞ。何がわかるんだ、お前に!」
「まあまあ…、真樹子さん。興奮しないで、ねえ…」
隣に座ってるリエが、半ば立ち上がってる私を両手で抑えてきたわ
この子、見かけによらず腕力強いわ、さすがね…
「…多少の汚い手段、そんなの最初から承知だろーが?何きれいぶってんだ!お前が言う卑劣って基準だか根拠、この際はっきり説明してみろって!」
「ああ、ならはっきりとだ。部外者なんだろ?その横田とかって子。そいつの恋人とのネタをダシにして、汚すぎるだろうがってことだよ。違うか?」
「おい、祥子!あのカモシカ女が部外者かよ?あいつ、このリエに病院送りにされたって、応えてやしねえんだぞ。それどころか、返す刀で麻衣さんの足元すくってよ、こっちの計画阻止しやがっただろーが!それも、紅丸と南玉の旧トップ連中とつるんでだ。そんな野郎のどこが普通の女子高生なんだっての!」
「なら、正面からやってやればいい。私は、今回の手立てが卑劣極まりないって言ってんだ。どう考えてもクソだって」
「テメー!」
久々にキレたわ、このヤロー!
...
「真樹子先輩、やめて下さい!お願いですから!」
わあ…、左隣の”妹分”は健気に私の体を抱きかかえながら制止してるわ…
久美の目はちょっと潤んでるかな…
「祥子、今回の行動は私が全面的にプッシュしたんだ。真樹子さんに言いがかりはよせ」
前回と同様、祥子の隣に座っていた麻衣さんがはっきりと言った
「…いいか、まず、あの横田だよ。アイツ、個人的には何が何でも叩き潰さねばと思ってる。その理由だけどね、今真樹子さんが言ったように、これまで奴には、すべて跳ね返されてるんだ。部外者だとしても、この後私らの前に大きく立ちはだかってくるよ。もはや、憎っくき仇敵の域だって。奴はすでに南玉と紅組、それに墨東会からも一目置かれてる存在に至ってる。都県境の中高生の間じゃ、先般の砂垣謝罪要求で一躍英雄視されたしね。当然、アンタも知ってるだろう?」
これはまさしく”事実”だ
ここに至って、横田競子は、我々の行く手に塞がる障害以外の何物でもないさ!
それも今の私たちにとっては、危険極まりない爆弾のようなレベルだって!
...
「そこで、今回の仕掛けでは奴を最大限に利用して、南玉連合が動くか試したんだ。ところが、あの評判の良くない先輩の”速報”によると、奴はこっちの”狙い”を察していて、私らに屈しない姿勢をアピールしてきてる。これは、私らの”これから”に対しての宣戦布告だよ」
この”速報”はこの後、みんなに告げることになっていたんだけど…
こういう展開になったからにはってことで、麻衣さんはここで切り出したんだろう



