強引な年下イケメンに溺愛されて恋がはじまりました。

あれ、さっきまでしょげてたのに、もう元気を取り戻してる。


「絶対、大切にします」


「あの……おためし、だよね?」


彼から逃れようと少し体を離して見上げる。


目があうと嬉しそうににっこりされた。


うっ、やっぱりなんかかわいいかも。


「うん、だからこれもおためしです」


そう言ってさっきよりも強く抱きしめられた。
 

「あっ」


それから愛しそうに髪を撫でられたから頭の芯がボーっとする。


はあ、なんだか心地よくて不思議な気持ち。


「……」


だけど、心のどこかで冷静な自分がこう言ってて。


ダメだよ、ひより、そんな簡単に抱きしめられちゃったら。


もっと慎重になりなさいって。


「あ、あのね吉野くん」


「ん?」  


「お試しだから、こういうことは無しにしよう、ね?」


「わかった」


するとようやく解放してくれた。