彫刻のように整った顔立ちで小顔、肌は白くてスベスベ、髪は女子よりも綺麗なキューティクル。


一見、甘い雰囲気を纏っているけれど、なかなか強引なところがあるので油断できない。


「ひより先輩、今日もかわ「わー、ストップ」


彼がいつものワードを言いかけたのをいち早く察知して慌ててとめようとした。


こんな極上イケメンに簡単に可愛いって言ってもらえるほど私は特別でもなんでもない。


どこにでもいるフツーの女子高生だよ。


「ちょっ、それ毎日言うのやめて」


「どうしてですか?」


顔を真っ赤にしている私を満足そうに見下ろしている彼。


そして微かなため息を漏らしてからこう言った。


「やばい、すげー可愛い」


「……」


くうっ、今日も可愛い攻撃を喰らってしまった。


顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。


全身の血液も急激に熱くなっちゃう。