「アルバイト採用履歴ファイルなんだけれど、どうも間違えて倉庫に送っちゃったみたいなの。本当は、こっちのファイルを送りたかったのに、いちばん最新の方を昨日、福本さんが倉庫行きのラックに入れちゃったみたいなのよ。申し訳ないんだけれど、地下の駐車場脇の倉庫に行って、このファイルを倉庫に保管して同じ表題の㈭っていうファイルを探して持って来てもらえるかしら? 13時から面接だから、書類の作成もしなきゃいけなくて、それに間に合わないと困るから、お願い出来るかしら?」
「分かりました。直ぐ行ってきます」
「申し訳ない。鍵は、警備本部で借りてくれる?」
「はい。行ってきます」
「お願いします」
福本さんに頼まれた仕事は14時迄だから、まだ大丈夫。
「矢島さん。何処か行くの?」
「はい。すみません。さっきのアルバイトのファイルを、矢島さんに取って来てもらいますから」
「そう。悪いな。それと、さっきのリストに追加してもらえるかな? 海外出向者リストを渡し忘れてた」
エッ……。
「あっ、はい。かしこまりました」
福本さんから書類の入った封筒を受け取ったが、戻ってきてから確認しようと思い、先ほど受け取った書類と一緒に机の引き出しにしまって浦田さんから渡されたファイルを持って地下2階の駐車場へと向かった。
相変わらず駐車場は節電のため照明を間引きしていたが、何度か倉庫には来たことがあったので、警備本部で借りた鍵で倉庫の鉄扉の鍵を開けると、直ぐに電気をつけて人事部の書類が置いてある一角へと向かった。
アルバイト採用履歴ファイル……。
あった!
人差し指でファイルの帯を辿りながら探していくと、昨日、倉庫に降ろしたからか、割と直ぐに見つかった。事務所から持って来たファイルと入れ替え、㈭のファイルを抱えて電気を消して倉庫から出ると、倉庫の中が明るかったせいか駐車場がさっきより暗く感じられた。
そう言えば、昔、この駐車場が暗くて、怖くて高橋さんの後ろをピッタリくっついて歩いていたっけ。
ふと、そんなことを思い出しながらエレベーターホールに向かって歩いていると、キュキュッとタイヤが床に吸着する音を響かせながら、駐車場に入って来た1台の車がエレベーターホールの近くで停まった。
「分かりました。直ぐ行ってきます」
「申し訳ない。鍵は、警備本部で借りてくれる?」
「はい。行ってきます」
「お願いします」
福本さんに頼まれた仕事は14時迄だから、まだ大丈夫。
「矢島さん。何処か行くの?」
「はい。すみません。さっきのアルバイトのファイルを、矢島さんに取って来てもらいますから」
「そう。悪いな。それと、さっきのリストに追加してもらえるかな? 海外出向者リストを渡し忘れてた」
エッ……。
「あっ、はい。かしこまりました」
福本さんから書類の入った封筒を受け取ったが、戻ってきてから確認しようと思い、先ほど受け取った書類と一緒に机の引き出しにしまって浦田さんから渡されたファイルを持って地下2階の駐車場へと向かった。
相変わらず駐車場は節電のため照明を間引きしていたが、何度か倉庫には来たことがあったので、警備本部で借りた鍵で倉庫の鉄扉の鍵を開けると、直ぐに電気をつけて人事部の書類が置いてある一角へと向かった。
アルバイト採用履歴ファイル……。
あった!
人差し指でファイルの帯を辿りながら探していくと、昨日、倉庫に降ろしたからか、割と直ぐに見つかった。事務所から持って来たファイルと入れ替え、㈭のファイルを抱えて電気を消して倉庫から出ると、倉庫の中が明るかったせいか駐車場がさっきより暗く感じられた。
そう言えば、昔、この駐車場が暗くて、怖くて高橋さんの後ろをピッタリくっついて歩いていたっけ。
ふと、そんなことを思い出しながらエレベーターホールに向かって歩いていると、キュキュッとタイヤが床に吸着する音を響かせながら、駐車場に入って来た1台の車がエレベーターホールの近くで停まった。

