「先輩に電話したら、向こうに駐在している社員とその家族、それから万が一、休暇で向こうに行っている社員が居るかもしれないから、それも含めた安否確認等をするために総務と人事の上が会社に向かったから私達は自宅待機だそうよ。その代わり、明日の朝は通常より30分早く出社してくれって。念のため警備本部にも連絡してみたけど、同じこと言われたから」
「そう……」
「陽子? 大丈夫?」
「高橋さんは……」
「えっ? ハイブリッジ?」
「まゆみ。もし、もしも、あのビルに高橋さんが居たら私……」
「陽子。しっかりしなさい。ハイブリッジや出向者の安否確認は海外事業部も同時にやってるはずだから、その情報は総務にも入ってくるし、もし陽子より早く何か情報が入ったら必ず連絡するから」
「うん……ありがとう」
「大丈夫。ハイブリッジは……高橋は、不死身だよ。きっと、心配して損したって思えるから」
まゆみ……。
「分かったら、もう今日は寝なよ。明日の朝は、早い出勤になるしさ」
「ありがとう。そうする」
「また明日ね。おやすみ」
「おやすみなさい」
まゆみの電話を切った後、上司の福本さんに連絡を入れると、まゆみが教えてくれた通り、明日の出勤時間が30分早まったことを告げられた。
何も手に付かずに何か新しい情報はないかと、頻繁にテレビのチャンネルを変えていたが、どこの局も同じ映像を繰り返し放送している。
これが現実に起こった出来事とは、到底思えない。映画の特撮の間違いなんじゃないかと、何度も疑ってしまう。けれど、この飛行機には乗客が乗っていて、このビルにはたくさんの人が働いていて……。
高橋さん。まゆみが言っていたように、大丈夫ですよね?
きっと、同じニューヨークでも、離れた場所にいらっしゃいますよね?
考えれば考えるほど不安は募るばかりで、明日の朝、会社に行ったら真っ先に高橋さんの住所録を見せて貰おうと心に決めた。
もう寝よう。起きていると、変なことばかり考えてしまうから。
髪の毛も生乾きのままだったので、ドライヤーでブローをしてもなかなか纏まらず、かといってもう今から洗い直す気力もなくて、そのまま乾かすだけ乾かして終わりにしてしまった。
歯磨きもしたし、もう寝……。
「嘘……でしょう?」
「そう……」
「陽子? 大丈夫?」
「高橋さんは……」
「えっ? ハイブリッジ?」
「まゆみ。もし、もしも、あのビルに高橋さんが居たら私……」
「陽子。しっかりしなさい。ハイブリッジや出向者の安否確認は海外事業部も同時にやってるはずだから、その情報は総務にも入ってくるし、もし陽子より早く何か情報が入ったら必ず連絡するから」
「うん……ありがとう」
「大丈夫。ハイブリッジは……高橋は、不死身だよ。きっと、心配して損したって思えるから」
まゆみ……。
「分かったら、もう今日は寝なよ。明日の朝は、早い出勤になるしさ」
「ありがとう。そうする」
「また明日ね。おやすみ」
「おやすみなさい」
まゆみの電話を切った後、上司の福本さんに連絡を入れると、まゆみが教えてくれた通り、明日の出勤時間が30分早まったことを告げられた。
何も手に付かずに何か新しい情報はないかと、頻繁にテレビのチャンネルを変えていたが、どこの局も同じ映像を繰り返し放送している。
これが現実に起こった出来事とは、到底思えない。映画の特撮の間違いなんじゃないかと、何度も疑ってしまう。けれど、この飛行機には乗客が乗っていて、このビルにはたくさんの人が働いていて……。
高橋さん。まゆみが言っていたように、大丈夫ですよね?
きっと、同じニューヨークでも、離れた場所にいらっしゃいますよね?
考えれば考えるほど不安は募るばかりで、明日の朝、会社に行ったら真っ先に高橋さんの住所録を見せて貰おうと心に決めた。
もう寝よう。起きていると、変なことばかり考えてしまうから。
髪の毛も生乾きのままだったので、ドライヤーでブローをしてもなかなか纏まらず、かといってもう今から洗い直す気力もなくて、そのまま乾かすだけ乾かして終わりにしてしまった。
歯磨きもしたし、もう寝……。
「嘘……でしょう?」

