「ああ、ちょっと赤くなってるな。これは冷やさないと腫れるかもしれない」
「そ、そうですか? で、でも大丈夫ですから」
もう、どうしよう……。
すぐ目の前に高橋さんの顔があって、目のやり場に困ってしまう。
「ちょっと、待ってろ」
「えっ? 高橋さん?」
そう言うと、高橋さんは会議室から出て行ってしまった。
何処に行ってしまったの? 高橋さん。
こんな時に、私は本当に何やってるんだろう。
自己嫌悪に陥りそうになっていると、ドアを軽くノックする音がして高橋さんが戻ってきた。
「これで、冷やしておけ」
エッ……。
高橋さんが差し出したのは、自分のハンカチを濡らしてきたものだった。
「いえ、あの、本当に大丈夫ですから」
「いいから、言う通りにしろ。腫れてからでは遅い」
「はい……。ありがとうございます」
高橋さんが、ぶつけた額に濡らしてきてくれたハンカチを当ててくれた。
「それじゃ、始めようか」
「は、はい」
封筒から必要書類を全部出して高橋さんの方に向け、さっき浦田さんから教わった説明の仕方を手帳に書き込んだメモを見ながら、高橋さんに説明した。
あれほど心が乱れて説明なんて出来ないのではないかと思っていたが、額を長机にぶつけてしまうという思わぬアクシデントで、これ以上、高橋さんに迷惑は掛けられないと思い、必死に今は、自分のやるべき仕事に徹した。
「これで終わりなのですが、拙い説明で本当に申し訳ありません。もし分からないことがございましたら、人事の浦田さんまでお問い合わせ頂けますでしょうか。すみません。よろしくお願いします」
メモを見ながらの拙い説明で高橋さんに申し訳なくて……。
「高橋さん。至らない点ばかりで、本当に申し訳ありませんでした」
額に当てていたハンカチを取って、立ってお辞儀をした。
「何故、矢島さんが謝る?」
「そ、そうですか? で、でも大丈夫ですから」
もう、どうしよう……。
すぐ目の前に高橋さんの顔があって、目のやり場に困ってしまう。
「ちょっと、待ってろ」
「えっ? 高橋さん?」
そう言うと、高橋さんは会議室から出て行ってしまった。
何処に行ってしまったの? 高橋さん。
こんな時に、私は本当に何やってるんだろう。
自己嫌悪に陥りそうになっていると、ドアを軽くノックする音がして高橋さんが戻ってきた。
「これで、冷やしておけ」
エッ……。
高橋さんが差し出したのは、自分のハンカチを濡らしてきたものだった。
「いえ、あの、本当に大丈夫ですから」
「いいから、言う通りにしろ。腫れてからでは遅い」
「はい……。ありがとうございます」
高橋さんが、ぶつけた額に濡らしてきてくれたハンカチを当ててくれた。
「それじゃ、始めようか」
「は、はい」
封筒から必要書類を全部出して高橋さんの方に向け、さっき浦田さんから教わった説明の仕方を手帳に書き込んだメモを見ながら、高橋さんに説明した。
あれほど心が乱れて説明なんて出来ないのではないかと思っていたが、額を長机にぶつけてしまうという思わぬアクシデントで、これ以上、高橋さんに迷惑は掛けられないと思い、必死に今は、自分のやるべき仕事に徹した。
「これで終わりなのですが、拙い説明で本当に申し訳ありません。もし分からないことがございましたら、人事の浦田さんまでお問い合わせ頂けますでしょうか。すみません。よろしくお願いします」
メモを見ながらの拙い説明で高橋さんに申し訳なくて……。
「高橋さん。至らない点ばかりで、本当に申し訳ありませんでした」
額に当てていたハンカチを取って、立ってお辞儀をした。
「何故、矢島さんが謝る?」

