「お帰りなさい」
中原さんが、いつものように声を掛けてくれる。高橋さんに何と言っていいのかわからなかったが、ちょうど電話中だったので少しだけ時間稼ぎが出来た。
中原さんは、知っていたのかな。私が人事部人事担当に行くことを。
あっ、高橋さんの電話が終わった。話さなくちゃ。報告は、ちゃんとしなければ……。
意を決して、高橋さんの席の隣に立った。
「戻りました」
「お帰り」
高橋さんは、ちゃんと私の目を見て必ず挨拶をしてくれる。
「あの……」
「ん?」
言葉に詰まって封筒から辞令交付の用紙を取り出して、高橋さんの前に差し出した。
「辞令出たのか」
「はい。頂きました」
「おめでとう」
エッ……。
何で?
何で、おめでとうなの?
「良かったな」
高橋さん。
良かったなって、私は……。
「あの、私……」
「高橋さん。3番にお電話です」
言い掛けたその時、高橋さん宛の電話が入ってしまった。
「矢島さん。また後で。はい。ありがとうございます」
そう言うと、高橋さんは辞令交付の用紙を私に差し出し、電話に出てしまった。
「矢島さん。どこだったの?」
「あっ、はい」
中原さんに聞かれて、手に持っていた辞令交付の用紙を中原さんに見せた。
「人事部人事担当か、凄いな。おめでとう」
どうして?
何で、中原さんまで、おめでとうって言うの?
「あの、中原さん。どうして、おめでとうなんですか? 私、ちっとも嬉しくないです」
「嬉しくない? だって人事だよ? しかも、人事担当なんて普通じゃなれない。よっぽど人望が厚いとか、人柄を重要視してる所属だし担当だから」
中原さんが、いつものように声を掛けてくれる。高橋さんに何と言っていいのかわからなかったが、ちょうど電話中だったので少しだけ時間稼ぎが出来た。
中原さんは、知っていたのかな。私が人事部人事担当に行くことを。
あっ、高橋さんの電話が終わった。話さなくちゃ。報告は、ちゃんとしなければ……。
意を決して、高橋さんの席の隣に立った。
「戻りました」
「お帰り」
高橋さんは、ちゃんと私の目を見て必ず挨拶をしてくれる。
「あの……」
「ん?」
言葉に詰まって封筒から辞令交付の用紙を取り出して、高橋さんの前に差し出した。
「辞令出たのか」
「はい。頂きました」
「おめでとう」
エッ……。
何で?
何で、おめでとうなの?
「良かったな」
高橋さん。
良かったなって、私は……。
「あの、私……」
「高橋さん。3番にお電話です」
言い掛けたその時、高橋さん宛の電話が入ってしまった。
「矢島さん。また後で。はい。ありがとうございます」
そう言うと、高橋さんは辞令交付の用紙を私に差し出し、電話に出てしまった。
「矢島さん。どこだったの?」
「あっ、はい」
中原さんに聞かれて、手に持っていた辞令交付の用紙を中原さんに見せた。
「人事部人事担当か、凄いな。おめでとう」
どうして?
何で、中原さんまで、おめでとうって言うの?
「あの、中原さん。どうして、おめでとうなんですか? 私、ちっとも嬉しくないです」
「嬉しくない? だって人事だよ? しかも、人事担当なんて普通じゃなれない。よっぽど人望が厚いとか、人柄を重要視してる所属だし担当だから」

