たった一人、君に恋して



 緊張しながら扉を開けた。


 扉は、いつもより重く感じた。


 店内に入り、亮太の姿を探す。


 すぐに見つけてしまい、また涙を流しそうになる。


 見慣れた後ろ姿だった。


「亮太くん・・・!」


「実桜・・・・・・。来てくれてありがとう」


「うん」


 ぎこちなく笑う亮太の笑顔に胸が痛む。


 私は緊張しながらも亮太の前に座った。


「いらっしゃいませ」


「あ・・・アイスココアをお願いします」


「かしこまりました」


 いつも頼んでいたアイスココアを注文した。


 もう秋が目の前に来ており、少し肌寒く感じるが自分のこだわりだった。


「・・・変わらないね」