たった一人、君に恋して




理由は、『実桜に合わせようとして行動するのがしんどい』だった。


 私は、亮太といろいろな感覚が合うと思っていたし、一緒にいると楽だと思っていたが実際はそうではなかった。


 何かズレがあるたびに、気づかないうちに亮太が合わせてくれていたのだった。


 だったら何か思うたびに伝えてほしい、と言った。


『でも、そうしたら実桜の性格を変えさせることになるし、それは、嫌だから』


 真面目すぎる性格。


 二人で付き合っているのだから、それくらいはお互い話し合いをして一緒に居続けたいと思ったが、気まぐれな亮太の気持ちは変わらずそのまま別れることになった。


 初めての失恋から立ち直ることは難しかった。


 それから私はサークルには行かなくなり、学校にもなかなかいけなくなった。


 喪失感と絶望で、先のことが何も見えなくなってしまった。


 だがそんな時、亮太から2ヶ月ぶりに連絡がきたのだった。