たった一人、君に恋して



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「実桜! 今日はどこ行く?」


「うーん・・・この間はカフェに行ったし、いつもと違うことがしたいな~」


「お、だったらさ今日は中央公園でラーメンフェスがあるんだって」


「ラーメン!? 良いね! 行こう!」


 亮太と付き合ってから、自分の趣味や好きな物がずいぶん変わった。


 これまでは流行の音楽しか聞かなかったし、食べる物も流行の物ばかりだった。


 今は亮太のよく聞くロックバンドを聞いたり、ラーメンやつけ麺屋巡りをよくするようになった。

 
 キラキラとしたカフェや若者のよく集まるきれいな場所にはめったに行かない。


 亮太の好きな物はあまり人とかぶらない。


「実桜も本当にラーメン好きになったね。今日は何杯食べる?」


「うん! 三杯は食べたいな~」


「ふふ。行こっか」


 そう言って亮太の出す左手をギュッと握る。