笑う門には"フク"来る?!

通りがかる生徒達はびしょ濡れの私を横目に、クスクスッと笑って玄関口に入っていく。


こんなことになるんだったら、もう少し待てばよかった。


絞っても水気の切れない靴下を脱ぎ、素足で上靴に履き替えた。


玄関ホールに張り出されたクラス表を頼りに教室に向かう。


私の席は…っと。


「あった!」


日当たりのいい窓側の席。


ここなら制服も早く乾くかもしれない。


やっぱり私はラッキーガール!