笑う門には"フク"来る?!

「なんで笑ってんの?」


「へっ?」


声をかけてきたのは隣の席に座る男子。


毛先を遊ばせた栗色の髪の毛に綺麗なパッチリ二重。
机に肘をつきながら話すその姿は…


まさしくイケメン!!!ちょっとチャラそうだけど。


「雨に濡れちゃったけど、日当たりがいい席だからすぐに乾くからラッキーだなって思ってたの!」


男子は目を丸くして驚いたような表情を見せたかと思うと、子犬のようなくしゃっとした笑った。


「いや、そこは"ついてねー!"とか、"最悪!"でしょ。なぁ?吹空。」


そう言って、私の後ろの席の方に振った。