「藤原ごめん。こっち向いて」 そう言われても向いてやるもんか。 だって、本当にもらえると思って口を開けたのに、単純に信じたのに。 それに、恥ずかしかった。 「あ!」突然大きな声を出す西野くんに思わず顔を上げると、 ーーチュッ びっくりして目を開けると西野くんのドアップの顔があって私達がキスをしているんだと確かめると自分の顔がさらに赤くなるのを感じる。