「いいんじゃない?」そう微笑んで言ってくれる西野くんを見る。 「もしかして聞こえてた?」 「思いっきりね」いたずらっ子な笑みを浮かべてそう言った西野くん。 聞かれて恥ずかしそうにする私に対して、そんなこと気にしてないのか西野くんは、 「チョコ食べてもいい?」て聞いては私の返事を聞くまもなくチョコを食べ出した。 モグモグと美味しそうに食べてる西野くん。 こうして見るとなんだか不思議な感覚。 だって、そのチョコほんの数十分前に捨てようと思っていたものなのに。