チョコより甘い 環くん

スプーンにのっているチョコケーキをパクッと食べる。

ん⁉︎

「お、おいしい!どこで売ってるの?このケーキ!」

私の質問に対し、照れくさそうに答える環くん。

「売ってないよ。作ったの…俺が」

え⁉︎

「すごい!すごいよ!環くん!」

「そんなことは…」

照れているのか、頬が赤い。

「ねぇ、」

いきなり、真剣な顔で見つめてくる環くん。

あまりの真剣さに、ゴクリッとつばを飲む。

「バレンタイン、誰かにあげるの?」

「…えっ」

いきなりのことに間抜けな声がでた。

「ど、どうして?」

どうして、そんなことを聞くんだろうか。

環くんが手で顔を隠して外方を向く。

手の隙間から見えた耳が真っ赤で、こちらまで赤くなってしまう。

「…りうちゃんが、他の男にチョコを渡す姿を想像したら、なんか…胸が苦しくて…」

えっ、それって…。

「寂しいの?」

「……うん」

か、可愛いっ!