断ったことに少し、後悔もあった。
人生初めての告白でもあったし、何より好きになってもらえたことに嬉しさを感じた。
尚も断った理由は目の前の人物のことが好きであるからということもあるからであるけど。
きっと、本人は気づかないだろうなと、ケーキを再び口にする。
「そう‥そっか。なら、良かった」
「良かった?」
俯いていた顔を上げると、いつも通りのフシアに僅かにホッとしつつ、最後の言葉に首を傾げる。
だが、それ以上フシアもその話題に触れずに楽しい時間は過ぎていった。
時間が経つのはあっという間で、気づけば夜も遅い時間になっていた。
「あ、やばっ。そろそろ帰らないと」
「じゃあ、送って行くよ」
帰る準備を進める横でフシアはパーカーだけを羽織って一緒に玄関まで行き、靴を履いたタイミングで手を繋ぐ。
「あ、ちょっと待って」
ドアに手をかけたところで、フシアは背伸びをして私の首元に顔を近づけて小さく口づけをする。
「また、おまじない?」
「うん、志奈が危ない目にあいませんようにって、おまじない」
人生初めての告白でもあったし、何より好きになってもらえたことに嬉しさを感じた。
尚も断った理由は目の前の人物のことが好きであるからということもあるからであるけど。
きっと、本人は気づかないだろうなと、ケーキを再び口にする。
「そう‥そっか。なら、良かった」
「良かった?」
俯いていた顔を上げると、いつも通りのフシアに僅かにホッとしつつ、最後の言葉に首を傾げる。
だが、それ以上フシアもその話題に触れずに楽しい時間は過ぎていった。
時間が経つのはあっという間で、気づけば夜も遅い時間になっていた。
「あ、やばっ。そろそろ帰らないと」
「じゃあ、送って行くよ」
帰る準備を進める横でフシアはパーカーだけを羽織って一緒に玄関まで行き、靴を履いたタイミングで手を繋ぐ。
「あ、ちょっと待って」
ドアに手をかけたところで、フシアは背伸びをして私の首元に顔を近づけて小さく口づけをする。
「また、おまじない?」
「うん、志奈が危ない目にあいませんようにって、おまじない」


