だってそうするように仕向けたのは…私、なんだから。
「うええーん、白百合ちゃーんっ!」
私に頼ってくる歌音。弱ってるとこを見せてくれる歌音。
可愛いィィっ!!!!
「大丈夫だよ、歌音!歌音には私がいるから!ね?泣かないで!私は歌音のそばにずっといるよ」
ニコッと微笑むと歌音は涙を流しながら言った。
「本当に…?ずっとそばにいてくれるの?」
「うん、当たり前でしょ!」
「約束だよ!私も白百合ちゃんから離れないから!大好き!!」
うん、約束だよ…歌音。
もう私は貴方を離さないよ。
ぜーったいにね。
私には好きな人がいる。その好きな人は──。
「さぁ、行きましょう歌音」
「うん!白百合ちゃん!!」
ぎゅっと腕に抱きつく歌音。
あぁ、やっと捕まえた。
もう貴方を誰にも渡さないからね、歌音。

──好きな人は私のことを大好きと言った。そして離れないと約束した。もう…傷つつけないからね歌音。