「ごめんね。手伝ってもらっちゃって」

「ううん。健太にも作りたかったからちょうどいいよ」

「ありがとう」

健太とは、咲紀の幼馴染であり、彼氏だ。

「咲紀は何作るの?」

「ん?これだよ」

そう言いながら私に見せてくれたのはホールケーキだった。

「こ、これ?健太くん、食べられるの?」