「俺、邪魔だったみたいだな。悪い」

そう言いながら先輩は私に背を向けて屋上から出ていく。

「先輩!」

先輩を追いかけようとしたけど、瀬上くんに止められた。

「黒詰、まだ返事聞いてないんだけど」

私は、瀬上くんに向き合う。

「ごめんなさい。私は、先輩のことが好きだから、気持ちには答えられないです」

頭を深く下げて断る。