先輩、チョコもらってください

私は、瀬上くんに向き合って返事をする。

「だから……」

「うん。ちゃんとふってくれてありがとう」

え……?

「いや、焦らされたりするよりは、はっきり言われる方がいいから」

「瀬上くん……」

「それに、黒詰がさっきの先輩のこと好きって知ってた」

「えっ⁉︎そ、そうなの?」