瀬上くんは俯いていたけど、決意をしたかのように顔をあげた。

「俺、黒詰のことが、好きなんだ」

わ、私のことが、好き……?

咲紀の言ってた通りだ……。

「な、なんで?」

「1年の時からずっと好きだったんだけど、引っ越しするって聞いて……」

「え……?」

え……?