「残念ですが、藤峰凛さんはお亡くなりになりました」

2022年9月1日
部屋に小窓から光が入ってくるのを感じて、風下 空は、布団から起き上がる。家から音はしない。空は、1回に降りると、朝食の用意を始めた。と、机の上に髪が置いてあるのに気がついた。「お金借りるねー、朝ごはん自分でお願いね」字を見た空はこれが母の字であることに気付く。これで何度目だろうか。軽めに朝食をとってから、スマホを除くと、ホーム画面には、Rainの表示が出ている。海と書いてあるのを見て、アプリを開く。

「空、今日からまたよろしくな」
「遅刻するなよ」

「親?」
空に少しだけ笑顔が浮かんだ。