今思えば、これは序章に過ぎなかったのかもしれない。

あんなにキミに夢中になるなんて、思わなかったから。


「あの子、捕まえなくちゃ。」

話を聞きたい、でもその子のいる屋根は高すぎる。

そこで私は、突き動かされるように袋からまた石を取り出す。

      レクセレスト 
(そう、私の「合成能力」はこの好きを集めたネックレスを使うんだよ。)

「お願い、あの子と話がしたいの!力を貸して!」

パンッ!

すると、宝石は願いに反応して、ビリリと雷の光を出しながら粉々に砕け散る。

煙が舞って、私を覆い尽くして、服も髪の色も全部変化して_。