毎日とはいかずとも二日に一回、もしくは三日に一回。お見舞いでお母さんの病院に通った。お母さんの体調はすこぶる悪い。いつこと切れてもおかしくない状態で、桜はいつも不安にかられていた。お父さんにお母さんのことを言った。お父さんはまるで興味なさそうな顔で「わかった」と言った。そして「いつも迷惑かけてごめんな、桜」と言った。
もう汗がにじみ出るような季節だった。お見舞いにいった帰り道の西日がきつく、桜はコンビニに入った。店内はクーラーがきいていて、みるみる汗がひいていく。雑誌コーナーのところで立ち読みしていた彼がいた。彼は丁度読み終わるところだったのか、雑誌から顔をあげこちらを見た。彼は「あ」と声を漏らした。向こうも気づいていた。思わずぺこり、と会釈した。
「…いつもごひいきにありがとうございます」
「いえ、いつも素敵な花だから」
もう汗がにじみ出るような季節だった。お見舞いにいった帰り道の西日がきつく、桜はコンビニに入った。店内はクーラーがきいていて、みるみる汗がひいていく。雑誌コーナーのところで立ち読みしていた彼がいた。彼は丁度読み終わるところだったのか、雑誌から顔をあげこちらを見た。彼は「あ」と声を漏らした。向こうも気づいていた。思わずぺこり、と会釈した。
「…いつもごひいきにありがとうございます」
「いえ、いつも素敵な花だから」

