ぶっきらぼうなロマンチスト

「あ。あぁ…そうなのね。ごめんね勘違いしちゃって。花屋さんっていうことは光武さんところの坊や?」

そうか、お母さんは大地さんが坊やの時代から知ってるんだと漠然と思った。

「あ、はい…」

「そうなの。店主さんは元気?」

「それはもう」

その回答にお母さんは微笑んだ。
いつものように今日の出来事をさっくり私は言って聞かせた。が、お父さんのことは尋ねられなかった。今までになかったことだ。話がふ、と話題が尽きたころお母さんは「桜、売店いってジュースとパンと買ってきてくれない?」と頼んだので彼が行くといったが桜にいってほしいみたいで何故かお母さんと彼を病室に置いて売店に出たのだった。

帰ってきたとき、二人は顔をこちらに向けぴったりと会話がやんだようだった。
なんだか私は部外者でもないのに居心地の悪さを感じた。桜が二人が何を話していたのか探りをいれたが彼は決して口を割らなかった。