すごいグイグイ来る人だな…。

「あ、ありがとうございます」

純壱「そう言えば麗央は、誰かと話したいのか?」

…えっ?

まさか…?

「き、聞いていたのですか?」

純壱「あぁ!ばっちりとな!」

は、恥ずかしすぎる!

穴があったら入りたいって、こう言う気持ちなのか⁉︎

純壱「俺の友達紹介してやんよ!」

腕を引っ張られる。

「い、いえ!結構です!」

純壱「話したいなら行動あるのみだ!」

「そう言われても、僕と話したって楽しくないですよ‼︎」

純壱は気にせず僕を連れて行く。

純壱「ん、ここだ」

連れてこられたのは、旧音楽室。

純壱「お前ら〜!」

僕を連れ中に入る咲間くんに、戸惑う。

咲間くんは、なんでこんな僕の友達作りを手伝ってくれるんだろう…。

まさかだが、何か危ないことに巻き込まれるんじゃ…。

不安が一瞬よぎったが、いつもクラスで楽しそうに話す咲間くんの姿が思い浮かんだ。

裏表がなくて、誰にでも優しい咲間くんのことだ、きっとそんなことはないと自己完結した。