「やあ〜……かっこよかったなあ〜〜」

「もうほんとにやめてって……黒歴史。次言ったらミユでもぶん殴る。」

「ぶっ……?!」

「なに、口からおならしないで」

「……コトのテンションぶっ壊れちゃった」



ーーあの事件から1日が経った今日の朝


そりゃテンションぶっ壊れるわ。

ほんとうにもう学校行きたくない。

あのあと周りに冷やかされて、実唯に憧れられて、なぜか知らない先輩や後輩に、慣れ染めとか出会いとか聞かれまくって……透が早退した。

実唯はたまたまだって慰めてくれたけど……タイミングがよすぎない……?!

透が早退したあと、周りの男子たちはお腹抱えて涙流しながら泣いてるし。

思い出すだけで熱くなる。


あんなこと……するもんじゃないな



「ふふん♪」



でも……おかげ?でいいこともあった。



「学校楽しい毎日ハッピー」



テンションぶっ壊れちゃってるのは実唯のほうだ。



「……はいはい、よかったね」



バレンタインチョコを渡しただけで付き合ってないお二人さん。