痩せこけた身体を抱え上げ、再びベッドに横たえた。

布団は軽くて、ふかふかで、暖かかった。


《おやすみ》

ダレル様の唇が動き、ナターリアは静かに目を閉じた。

隣にいる彼に血を飲まれるかもしれないのに、不思議と不安はなかった。

なぜか、大丈夫だと思えた。


隣に誰かの温もりを感じながら寝るのは久しぶりで、ナターリアは深い深い眠りに落ちていった。