……なんてくだらないことを考えている間に、彼は手際よく私の靴擦れの傷の手当てを終わらせてしまった。
今更、男の人に足を触られたことが恥ずかしくなってくる。
冬でもちゃんと足の爪の手入れをしておいて良かった、なんて思ってしまう自分はどうかしてる。
別に好きでもない男だし、なんならこんなチャラそうな見た目のキラキラした男、どっちかって言うと苦手だし、そんな男にどう思われようと、どうでもいい。
そう思うくせに、やっぱり格好の悪いところは見せたくないとも思ってしまう。
矛盾してる。
「はい、出来た」
「あ、ありがとう……」
「ふふ、どういたしまして」
靴擦れしていた箇所を見るととても綺麗に手当てをしてくれていて、手先が器用なんだなと感心した。
私は手先もかなり不器用で、絆創膏貼るときもいつも粘着の部分をグチャグチャにさせてしまう。
こんなにピシッと綺麗にテープを貼れることなんてないから、思わず患部をまじまじと見つめてしまった。
それに気づいた彼が「ごめん、雑だった?」と不安そうに口にする。
「あ、いや、違うの、綺麗に手当てしてくれたなって、感心してて……」
思ったままを口にすると、彼はホッとしたように表情を緩めた。
不安そうな顔も、ホッとして緩んだ顔も、可愛い。
この男はもしかすると、怒った顔も可愛かったりするんだろうか。
そんなことを考えていると、タイミングが良いのか悪いのか、私のお腹がグーと鳴る。



