隠れ御曹司の愛に絡めとられて


「昨日だいぶ飲んでたもんね。待ってて、今、お水持ってくる」


男はそう言ってスルリとベッドから抜け出る。

さっき見た限りでは、彼の上半身は完全に裸だった。

下は……見る勇気は無くて、私は思わず掛けていた布団を頭の上まで引き上げた。


足音が消え去り静寂が訪れて、彼が部屋を出て行ったことが分かる。

ゆるゆると掛け布団を頭の上から顔の下まで引き下げて、私は部屋を見回した。


ベッドはとても広くて、ダブル? クイーン? ぐらいのサイズだ。

フットライトしか灯りがついていない。

遮光カーテンの隙間から少し光が漏れているけれど、部屋全体を照らすほどではないから全てをはっきりと見ることは出来ない。

とりあえず床の上には私が着ていスーツなどは落ちていないようだ。

じゃあ、私の服は、どこ。


はぁ、とため息をつく。

この状況で考えられる事って、もしかして……。