私が自分が着ているブラウスのボタンに手をかけたところでカエデくんの手にそれを遮られた。
思わずムッとしてカエデくんを軽く睨むと、いつもとは少し違う笑みを浮かべていて……。
「ダメ……。それ、僕が、やりたい」
私が手を離すと、カエデくんの手がゆっくりと私の服のボタンを外していく。
カエデくんの綺麗な指が、ひとつひとつ……。
たまらず、私はカエデくんへと口づける。
お互いの舌を絡め合うようにするだけでまるでひとつに溶け合うような感覚に陥って、気が遠くなりそうだ……。
いつの間にか私もカエデくんも一糸纏わぬ姿となって、お互いの熱さを確かめあって、今度こそ本当にひとつに溶け合う。
「……カエデくん、カエデ、くん……っ」
何度も何度も、彼の名前を呼ぶ。
好き、愛してる。
そんな言葉では、到底足りない。
けれど、だからこそ、その想いを込めて――。
「カエデく、ん……っ」
「……亜矢さんっっ」
普段の優しい声とは違う、カエデくんの少し切羽詰まったような呼び声に、思考が焦げつく。
私と同じぐらいに彼も私を求めてくれているのだと思うと、胸の奥の奥が、どうしようもなく熱くなった。
ひとつになって、どろどろに溶けて、二人で高みに昇って……。
あなたを好きだと、愛していると、強く強く思う、心の底から――。



