隠れ御曹司の愛に絡めとられて


カエデくんが着ていたニットを裾からたくし上げて脱がせ、改めてその肌へと手を伸ばす。

堅く引き締まった筋肉に直に触れ、やっぱりたまらくなった。

彼の肌を指の腹でゆっくりとなぞる。

なめらかな肌触りを堪能している途中で視界に入ったその色に、胸の奥がギュッとなった。


「やっぱりここ、赤くなってる……」

「え? ああ、ほんとだ」


カエデくんの左腕。

私を孝治からかばってくれた時のもの。


「冷やしたほうが……」

「大丈夫だよ」

「ごめん。ごめんね……」

「なんで亜矢さんが謝るの? 全然大丈夫だよ。ね、それより、ほら、続き、どうぞ?」

「……もうっ」


カエデくんは私の手を取って、自らの肌へと触れさせる。

彼の引き締まった肌に触れ、私は一瞬でまた身体の奥が熱く焦げる衝動へと引き戻された。


この男は、どこまでもズルい。

こんなにも一瞬で、私を彼の魅力の沼へと引きずり込んでしまう。

二度と抜け出せないと覚悟しなければならない。

そんなことを考えながら、彼の肌をまたそっとなぞる。


手の平に伝わる彼の体温が、私の体温を上昇させていく。

身体の奥がじわりと熱くなる。


暑くて、熱い――。