服を脱がせた経緯を聞こうかと思ったけど自分から脱いだ線も捨てきれない。

酔っ払って勝手にストリップショーを始めたのだとしたら恥ずかしすぎて、結局それについては触れることが出来なかった。

どっちにしたって、酔って迷惑をかけたことには変わりはない。


「あ、えっと、クリーニング、ありがとう。その、お代は……」

「ああ、いらない。僕が勝手にやったことだし。それに、僕も払ってないから。ホントに大丈夫」

「でも……」

「ほんとに大丈夫だから。て言うか、聞かれても値段分かんない」

「えっ。……えっと、じゃあ、ありがとう……」

「うん」

「き、着替えて来ます……」

「はい。……ふふ、ちょっと残念」

「……っ」


だからっ。

そう言うの、ほんっとうに狙ってないよね!?

……もうっ。


顔が赤くなりそうなのをクルリと背中を向けることで隠して、私はベッドルームへと急いで駆け込んだ――。