今、私のこの状況はラッキーなのだろうか?

いや、世界を巻き込んだこの未曾有な状況は、ラッキーなんて言ったら大バッシングだ。

医療分野だけじゃなく経済的にも大ダメージで、未知のウィルスに人々は疲弊し、流れ出すニュースは

憂鬱にさせるし、街は閉塞感で溢れている。

私だって日常を送っていて怖い気持ちが決して無いわけじゃない。

けれど万年マスク生活だった私の姿を奇異な目で見られることは無くなった。

私は違う世界へ行ったのだ。