王子様、ただいま真面目ちゃんを独占中

私は少しほっとして、出かけていた涙を飲み込んだ。


「委員長の代わりに俺が教えるから。後ろに並んでいる人も、俺の方きてね。」


ぼーっとしている間に、私の席の前に列を作っていた人たちは、流川くんの席の方に向かっていた。


私はすることがなくてただただ突っ立っていた。


これは…、流川くんが庇ってくれたということになるの?

実際、どうすればいいか分からなかったし…。


私は流川くんの席の近くまで行って、流川くんに声をかけた。