さらに面倒見も良くて、教えるのが上手い。
絶対私よりも流川くんに聞いた方がいいと思うんだけど…。
「染葉さん?聞いてる?」
「あ、うん。すみません、どこまでいきましたか?」
今教えているギャルっぽい金髪の女子が眉をひそめて言った。
しまった、ぼーっとしてた…。
こんなんじゃ、休み時間が終わるまでに質問の嵐がやまない。
「えっと…これは四択ですよね?まず───」
私が説明している間にも、並んでいる人の不満が高まっていく。
いつもはハイペースで教えられるのに…。
今日は調子が悪いのかも。
「染葉さん、何言ってるのか全然わかんない。」
