さらっと返事をしたけど、蛍は「ありえない…」みたいな顔でこっちを見てた。
「今成長期だよ⁉︎」
「平均は超えているので。」
「いやいやそれでも!」
「別に大丈夫だよ、授業の復習もしたいし。」
蛍は心配そうな顔をしてずっとこっちを見ていた。
「本当に大丈夫!入学して一週間くらいからずっと昼食抜きだから。」
気を使わせないようにと思った言葉がかえって駄目押しになったのか、蛍は立ち上がり、私の手を引いて教室の外に出た。
「…?どこに行くの?」
「購買だよ!」
焦った顔の蛍。
ちゃんと成長していれば問題ないと思うんだけど…。
「ほんと!こういうところはバカなんだから!」
私は半分引きずられるようにしながら購買に向かった。
