王子様、ただいま真面目ちゃんを独占中

蛍と教室で適当に過ごしている。


いつもは質問で忙しいから、何だか新鮮かも…。


「そうかな?」


蛍は頭もいい方だし、できると思ったんだけどな…。

「いや〜、時間がなくなっちゃって…。柚子は確定で満点だと思うけどね。」

蛍は自慢げに言った。


「何で蛍が自慢げに…?」
「いや、柚子は私の自慢の友達だから!」


自慢の友達…。


断言する蛍に、私は胸を暖かくしていた。


「可愛いし優しいし面倒見もいい。」
「───いです…。」