王子様、ただいま真面目ちゃんを独占中

蛍は流川くんに負けず劣らずの美形で、性格もいい。

生まれつきの亜麻色の髪、つぶらな瞳、高く綺麗な鼻…、私とはほとんど真反対。

まぁそんなわけで男子にもすごくモテる。

つい昨日だって告白されてたし…。


幼馴染がこんなだと、何故かやるせない気持ちになってくる。


「そんなに自信ないなら、王子様、捕まえちゃいなよ!」
「⁈」


いきなりの衝撃発言に、思わず咽せてしまった。

つ、捕まえるってそんな…。


「からかわないでよ!」
「でも噂では女は取っ替え引っ替え…。」
「ほ、蛍?」
「そんな王子を一筋にさせるお姫様…!」


そんなくだらない事を言って蛍は廊下の方へ行った。

くだらないこと…なんだけと、自分でも分かるくらい、顔が熱くなっている。


こ、こんなの…、蛍、何という爆弾発言をしていったんだ…。