そう。

私たちは両思いだけど、付き合っているわけじゃない。

快斗くんが、自分は死んでいるんだから付き合ってもしてあげられないことの方が多いと言って

付き合うのは断られた。

「で、でもさっ、さっきえりちゃん、俺に罪悪感いだいてたじゃん⁉︎それを晴らすために!」

「……快斗くん、ずるいです」

「で、ですよねぇ……」

壁に背を向けている快斗くんがなんだか可愛くて、つい笑ってしまう。