「どういたしましてです」

どうして快斗くんがお礼を言ってくれたのか分からなかったけど、私はそう答える。

                          ***

そうして私たちは、家にあったチョコを食べながらバレンタインの映画を観て、

バレンタインの一日を終えた。

私は、こんな日々がずっと続いたらいいのにと思った。

でも、それは叶わない。

それはまた別の話。