1時間ぐらい遊んだ。
 Happyなタイム程、流れは早く感じ、あっという間な1時間だった。

 チョコは固まった。

 しかもそのチョコを持ち帰る用に、可愛いハートが沢山ついている袋に総長が詰めてくれている。総長の横では妹ちゃまも冷めたクッキーを3枚ラッピングしていた。

 総長からチョコを受け取る。
 
「いいんすか? 受け取って、いいんすか? 受け取ってもいいものか……」
「いらないのか?」
「いるっす! 感謝の気持ちが溢れてどうしようもない気持ちっす! でも、バレンタインって好きな人にチョコあげるイベでは? もしかして僕のこと、嫌いじゃないってことっすか?」
「バレンタイン、義理チョコもあるじゃん。しかも嫌いだったら一緒にいねーよ!!」

 総長の性格上、その発言は普通よりも好きって感じ?

嫌い    普通    好き
―――――――――――――――
          ↑この辺

「僕も……僕も総長、好きっすから!」
 勢いで想いを伝えてしまった。
 しかも想いを伝えた瞬間、総長がキラキラスマイルで「ありがとな!」って!

 しかも!!!

「これ、モブくんにもあげる!」

 妹ちゃまからもチョコクッキーがっ!
 総長宛のチョコクッキーをラッピングしていたと思ったら、なんと僕宛で……。

 ときめきコンボ!

 うぅ、目から水が噴水みたいに溢れてくる。噴水で虹もできそうなくらいHappyっす!