えっ……心の準備が……。

圭介さんに目線で助けを求めても、気づかないふりをされた。

「保護者の方……?は学校のことをお話ししたいので、校長室に行ってもらってもいいですか?」

「あ、はい。わかりました」

「場所はわかりますか?あいにく今は案内できる教師が残っていなくて」

「あ、俺卒業生なんで場所わかります」

えっ?圭介さんってここの卒業生なんだ……。知らなかった。

「そうですか、助かります。じゃあ遥ちゃん、教室に行こっか」