「ふ、二人とも……ありがとう……」
「あのさ、もういい?勉強するんでしょ?」
あ……。
「「「忘れてた!」」」
「はぁ⁉︎」
* * *
ふぅ……。
あのあと勉強を始めたけど、としくんと伊藤くんは本当に勉強が苦手だと言うことがすぐにわかった。
ワークを開いてもなかなか問題が解けないのを見て、私とひまりちゃんは、お互いの得意分野をワンツーマンで教えてあげようという話になった。
私は文系が得意で、ひまりちゃんは理系が得意だから、私は文系が苦手な伊藤くんに教えているんだけど……。
「磯田さん、ここはどうしたらいいの?」
そういながら近づいてくる伊藤くん。
「えっと、ここはね……」
距離が近くて私が集中できない!
嬉しいというか、なんというか複雑な気分。
でも、集中している伊藤くんの邪魔はできない。
心の中で自分と戦いながら伊藤くんに解説する。
「おぉ〜!磯田さん、教えるの上手いね!」
「そ、そうかな?」
「うん!俺めっちゃ成績上がるかも」
オール5も夢じゃないかも!と拳を掲げる伊藤くん。
「そうかな……?私、先生じゃないしそんなにしっかり教えられてるとは思えないけど……」
伊藤くん、私のこと過大評価しすぎだよ……。
「いやいや、絶対に上がるって!な、森田!」
「うん。はる、先生になれるんじゃない?」
「そ、そんなことないよっ」
「……ほらほら、男子ーズも遥も集中集中!」
「「「はい!」」」
ひまりちゃんの厳しい掛け声で、気持ちが緩んでしまっていた私たちは、また集中して目の前の課題に取り組む。
勉強は好きでも嫌いでもなかったけど、みんなでする勉強会はとても楽しかった。
「あのさ、もういい?勉強するんでしょ?」
あ……。
「「「忘れてた!」」」
「はぁ⁉︎」
* * *
ふぅ……。
あのあと勉強を始めたけど、としくんと伊藤くんは本当に勉強が苦手だと言うことがすぐにわかった。
ワークを開いてもなかなか問題が解けないのを見て、私とひまりちゃんは、お互いの得意分野をワンツーマンで教えてあげようという話になった。
私は文系が得意で、ひまりちゃんは理系が得意だから、私は文系が苦手な伊藤くんに教えているんだけど……。
「磯田さん、ここはどうしたらいいの?」
そういながら近づいてくる伊藤くん。
「えっと、ここはね……」
距離が近くて私が集中できない!
嬉しいというか、なんというか複雑な気分。
でも、集中している伊藤くんの邪魔はできない。
心の中で自分と戦いながら伊藤くんに解説する。
「おぉ〜!磯田さん、教えるの上手いね!」
「そ、そうかな?」
「うん!俺めっちゃ成績上がるかも」
オール5も夢じゃないかも!と拳を掲げる伊藤くん。
「そうかな……?私、先生じゃないしそんなにしっかり教えられてるとは思えないけど……」
伊藤くん、私のこと過大評価しすぎだよ……。
「いやいや、絶対に上がるって!な、森田!」
「うん。はる、先生になれるんじゃない?」
「そ、そんなことないよっ」
「……ほらほら、男子ーズも遥も集中集中!」
「「「はい!」」」
ひまりちゃんの厳しい掛け声で、気持ちが緩んでしまっていた私たちは、また集中して目の前の課題に取り組む。
勉強は好きでも嫌いでもなかったけど、みんなでする勉強会はとても楽しかった。



