「どんな感じだよ」
後ろから聞こえた声に振り返ると、
「光瑠くん！」
気怠そうに歩いてくる光瑠くんがいて。
「それじゃあまるで俺に男友達がいねーみたいじゃん」
「でも来たじゃん」
「うっ……」
図星を突かれた光瑠くんはそれ以上何も返せなくて、そのいつもの光景に懐かしさを抱いた私はついつい笑ってしまった。
「腹減ったから早く入ろーぜ」
「ひま、行くよ〜」
「うん……！」
＊ ＊ ＊
「で、相談って？」
注文を終えて、メニューを閉じたあっちゃんが真っ直ぐ私を見る。
「えと……」
光瑠くんも来るなんて思ってなくて、すっごく言い難い。
だけど、どうしたら良いのかわかんないから……。
「祐介さんのこと？」
あっちゃんの口から出た言葉に一瞬だけ驚いたけど、私はコクンと頷いた。
